栄光ホールディングス株式会社
 代表取締役社長
⼩⾕ 進 SUSUMU KOTANI

コロナによって浮き彫りとなった真のニーズを読み取り柔軟な発想力で時代を切り開く

これまでの常識に囚われないアプローチを受け入れる懐の深さ、コロナ禍を「市場をリセットさせる良い機会」と捉える柔軟性をもって栄光グループを率いる栄光ホールディングス株式会社の小谷進 代表取締役社長。小谷社長がこの先をどう見据えているのか、その視線の先に広がる未来について伺いました。

コロナは自社を映し出す鏡。人が持つ功罪も明らかになった

コロナショックによる自社、そして市場への影響は少なからずありましたが、もう少し俯瞰してみると違う見え方がありました。例えば、リーマンショックの頃と比較した時に、はたして需要そのものは減少していないように感じます。苦しい経営を余儀なくされている会社があるのは事実ですが、単純に不況に陥ったのかと言うとそうではないと思うのです。「コロナだから」「コロナによって」という文脈で語られる情報に対して ややもすると世間のヒステリックな行動、会社の社員などへの対応にこそ恐怖や悲観を覚えました。

市場に対する私見で言えば、例えばブランドによっては、 堅調な売上推移など、時計や宝飾品に対する需要は引き続きあるというポジティブなデータは取れているわけですから、後はコロナによって新しくなった市場にどうアプローチするかという事。すなわち、業界の旧態依然とした商習慣などをリセットできる良い機会であったという見方もできます。

ショッピング・エクスペリエンス(買い物体験)を基軸に新しいニーズに応えていく

市場の二極化、本物志向が進んでいるのは事実でしょう。ただし私はそこに対してもう少し踏み込んだ考えを持っています。それが「ショッピング・エクスペリエンス(買い物体験)」の重要性です。

あるマーケティング会社の 調査では、高級時計や宝飾品を購入する消費者の満足度は商品そのもの以上に接客やラグジュアリーな空間にあったと分析されています。当社でも、ある店舗では私達が取り扱う製品が500m先のディスカウントショップで、3割引で売られているにも関わらずこちらの売上のほうが好調だというデータがあります。これはひとえにお客様が商品そのものの価値以上に、私達の提供する接客や売り場の空間にこそ価値を見出している裏付けと言えるでしょう。一流ブランドの店舗に行列ができ、入場規制が敷かれるのも、コロナにより常連客と一般客が別け隔てなくそのブランドの接客などを体験できるからという消費者心理が働いてのことだとも考えられます。

こういった消費者の「ショッピング・エクスペリエンス(買い物体験)」を重視するニーズが浮き彫りになったことは当社にとって追い風で、これまでの歴史と伝統で培ってきた知識とノウハウが生きてくる。後はこれからの時代に沿ってどうカスタマイズするかを考えるだけです。

これまでの常識が通用しない新ステージには若い人材の柔軟な発想が不可欠

もうひとつ、コロナによって数の力学が作用しなくなり、企業の大きさに関わらず企業が皆、同じラインで再スタートを切る機会を迎えたことも注目すべき点です。オンライン商談が進むことで自社ビルを持つ重要性は薄れ、テレワークが浸透すれば社員数ではなく社員一人ひとりの能力が問われるようになります。今後はアイディア次第で企業規模の大小を問わずに市場に打って出られるチャンスが生まれたということです。

コロナ禍の特徴は一部ではなく、世界全体にリセットがかかったこと。単なる不況ではなく、新時代を迎えるためのリセットボタンだったと考え、若い世代を中心に柔軟な発想力をもってこれからの時代を乗り切って行きたいです。

RECRUIT採用情報

「未来」を一緒に作れる
人材を探しています。

-