私たちの想いOUR MIND
手仕事の価値を高めながら知的仲介の立ち位置へ
栄光ホールディングス株式会社
代表取締役会⻑ ⼩⾕ 年司
TOSHIJI KOTANI

すべての業界に言えることですが、コロナ禍以後、商品価値はハイブランドなどの高価格帯、もしくはファストファッションのような低価格帯に二極化されています。そのような状況の中、当社ではロレックスなどのアナログ高級時計を主力商品として長年扱い、近年、利便性では主流となりつつあるスマートウォッチ系からは一歩距離を置いています。
世界はデジタル化への移行が顕著ですが、一方で手仕事・手工業にこだわるメーカーは時計や宝飾品の分野において圧倒的に強い。これは、デジタル化の利便性が必ずしも人間の幸福に繋がるわけではないことを表していると思います。ロレックス社の「発展よりも、堅実な存続を」という信条は、まさに対話による人間らしい仕事を重視する当社の理念と一致し、薄利多売と過度のデジタル化によって多様性と人間性を失いつつある日本の企業にとっても大いに参考になるものと思います。
当社には幸いにも日本全国にお取引先があります。しかし画一的なマニュアルに沿うのではなく、地域性やお得意先やスタッフそれぞれの個性を大切にしています。現在、当社のような卸売事業は、物ではなく情報を売る知的仲介へと立ち位置が変わりつつあり、そこで役立つのはスタッフ一人ひとりの知識や経験です。時計や宝飾の文化的価値を理解し、人と人との対話を大切にすることこそ、栄光ホールディングスがこの先も継続する鍵になるかと思います。
新世界に順応すべく、柔軟な姿勢でラグジュアリー市場に変革をもたらす
栄光ホールディングス株式会社
代表取締役社長 ⼩⾕ 進
SUSUMU KOTANI

コロナ禍を経て、世界のマーケットは新世界を迎えました。
当社が取り扱う時計や宝飾の市場は、それまでいくつかのトップブランド以外は認めないという思考に固まりかけていました。しかし、近年ではスイスの新興ブランドが時計の売り上げでトップ5に入るなど、クラシカルな企業の独占状態から、どんな企業でも伸びていく可能性がある未来へと変わりつつあります。
この状況から見てもラグジュアリーは今後、さらに魅力的なマーケットへと成長する可能性があります。そこに従事する栄光ホールディングスは、人生で一度触れるかどうかという希少な商品に携わり、お客様と喜びを共有できることから、たいへん働きがいのある企業だといえるでしょう。ラグジュアリービジネスに関する引き出しを数多く持っていることから、社内での起業やプロジェクトの発足に積極的に対応し、思い描いたビジネスを形にできる柔軟さも当社の強みです。
現在は次世代にバトンを渡すべく、若いスタッフに会社を1から総点検してもらうプロジェクトに取り掛かっています。役員会にも将来の幹部候補に書記として入ってもらうなど、オープンな姿勢を強化することで、栄光グループ全体を若返えらせたいと思っています。今はコロナ禍を経てゼロベースに立った会社をみんなで作っていくことに対し、胸が高鳴っています。
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