ごあいさつ
初心忘るべからず、心に炎を
父は家業が傾き、神戸商業学校を中退せざるを得ず、服部時計店大阪支店に丁稚として入社した。
当時の支店長 山岡 光盛は、服部金太郎の絶大な信頼を元に、関西圏と北支(中国大陸北部、満州)の市場開拓に成果を上げつつあった。父は二十代の終わりに大連市場を担当して、のち、天津に移り服部系現地法人の代表になったが、敗戦のため工場及び一切の資産は中国政府によって没収された。一年後、幸いにして引き揚げ者として帰国した。しかし、親とも頼んだ山岡支店長はすでに退職、服部時計店には望むポストが得られず、新社長の服部正次さんにお願いして、山岡氏と協力し、セイコーの卸商を開業する許可を得た。引き揚げたのが、昭和二十一年六月、山岡氏の広大な私邸の一部を借りて、開業したのは、同年八月であった。程なく服部時計店大阪支店のごく近くにある心斎橋筋北の現在の営業本部前の小さな借り店舗に移った。支店に近ければ近い程、商品の仕入れに有利だったせいである。
以後、父は卸商としてセイコーの拡販に努力して、全くの後発だったのがセイコー最大の卸商となった。
その頃に私は入社したが、父の商売にかける火のような情熱は、そのまま当社の伝統になっているのかもしれない。顧客とそこからの市場販売が、卸商の生命線という考えが、今も続いている。
ファミリー企業は、三代続くのが難しいとされてる。八十年続いたことは、嬉しいが、三代九十年まではあと十年の頑張りである。今はすでに家業を脱して社会性を有する企業になっている。企業は人間の寿命と異なり、何年でも発展する可能性が強い。
ただ時代は、企業の利益の追求は持続と発展のためだけであり、社会貢献を重視することを要求するようになっている。すでに当社ではそれを自覚するようになりつつある。この観点からお仕入先の御協力とお得意先の愛顧を頼み、社員の結束をうながしたい。
代表取締役会⻑
感謝の80年、その先へ
このたび、私たちの会社は創業80年という大きな節目を迎えることができました。まず何よりも、この道のりを共に歩んできてくれたスタッフの皆さん一人ひとりに、心からの感謝を伝えたいと思います。
そして同時に、私たちの商品やサービスを提供いただいたパートナー様、そしてご愛顧くださったお客様に対しても、深い感謝の意を表したいと思います。私たちを信頼し、共に歩んでくださった皆様がいたからこそ、今日の私たちがあります。
80年という時間は、けっして平坦なものではありませんでした。幾度もの変化と挑戦の中で、会社が今日まで歩みを続けてこられたのは、現場で力を尽くしてくれている皆さん、そして私たちの価値を信じ続けてくださったお客様、パートナー様のおかげです。
私たちの仕事は、ただ商品やサービスを届けるだけではありません。私たちがお届けする商品を手に取ってくださるお客様の期待を超える価値を生み出し、未来につながる信頼を築くことです。そしてそれは、どんな時代にあっても、“人”の力によって成し遂げられてきました。
この80年をひとつの通過点とし、次の10年、そして100年企業を目指して、さらに前に進んでいきましょう。これからの時代を創っていくのは、まさに今ここにいる皆さんです。私たちの会社らしさを大切にしながら、新しい可能性に挑戦していきましょう。
あらためて、スタッフの皆さん、パートナーの皆さまそしてお客様へ。
心より、ありがとうございます。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長
これまでの
栄光グループ
栄光グループ80年の歴史